当組合に関係する建築板金関連資格として主に下記のような資格等がございます。
試験実施時期などは当組合もしくは実施団体にご確認よろしくお願いいたします。
■技能検定試験(国家資格)
技能検定は働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。
当組合では「建築板金作業(内外装板金作業/ダクト板金作業)」が関連資格として該当します。
検定試験は実技試験と学科試験が行われ、両方合格にて検定試験合格となります。
受付時期は3月初旬から4月初旬(提出日厳守/全国統一)までとなります。
学科試験実施時期は例年9月初旬、実技試験実施時期は6月以降となっております。(京都)
受験資格 | 実務経験年数 |
1級 | 7年 (※2級合格後ならば証書記載日より2年) |
2級 | 2年 (※板金訓練校にて技能照査合格後ならば0年) |
■登録建築板金基幹技能者
登録建築板金基幹技能者は主に屋根や外装を中心とした建築外装の施工に携わり、加工製造と工事施工の直接能力をあわせもつ者で、現場施工上の指示や指導を行う等、技能者としての現場施工の中心的な役割と責任を担う者です。つまり、熟練した建築板金技術者であり、加えて施工管理、品質管理、原価管理、安全管理等のマネジメント力、現場の責任施工を担う事の出来る職長経験を持つ技能者となります。
登録建築板金基幹技能士は下記の資格要件を全て満たしている方が登録出来ます。
・当該職種において、10年以上の実務経験
・実務経験のうち3年以上の職長経験
・下記の5つの資格を取得している
(1) 「建築板金一級技能士」
(2) 「職長・安全衛生責任者教育講習修了者」
(3) 「アーク溶接作業特別教育修了者」
(4) 「玉掛技能講習修了者」
(5) 「高所作業車運転技能講習修了者」
▷[参考:一般社団法人 建設業振興基金/登録基幹技能者]
▷[参考:登録基幹技能者講習|全板連グループ]
※かつては職長教育が要件となっておりましたが、「職長・安全衛生責任者教育講習修了者」に変更となっております。
※資格条件の保持および現役の技術者である事が求められるため、5年毎の更新が必要とされます。
■ものづくりマイスター (厚生労働省)
若者のものづくり離れ、技能離れが進み、産業の基礎となる高度な技能を有する技能者の育成が課題となっています。 このような中、厚生労働省では、若年技能者の技能の向上、技能振興機運の醸成等を図ることを目的とした「若年技能者人材育成支援等事業」を平成25年度から開始しました。
この事業は、建設業と製造業が対象で優れた技能と経験を持つ「ものづくりマイスター」が、中小企業や教育訓練機関の若年者に対して実技指導を行い、効果的な技能の継承や後継者の育成を行う事業を柱としています。また、小中学校等での講義や「ものづくり体験教室」等により、ものづくりの魅力を発信しています。
当組合では組合所属のものづくりマイスターの方に小学校に出張していただき、銅板レリーフ製作体験教室を実施する事で建築板金の認知と知名度向上を図っております。
■職業訓練校指導員講習(48時間講習)
職業訓練校指導員講習は、「職業能力開発促進法」で定める職業訓練指導員免許の資格を取得する事ができる講習です。
次の講習科目を履修し、確認試験に合格された方は、所定の手続き(下記「職業訓練指導員免許の取得について」)に従って知事に申請を行う事により、京都府知事から指導員免許が与えられます。
また、職業訓練指導員免許を取得すると、当該職種の1級、2級、単一等級の技能検定試験を受検する際に学科試験が免除されます。
免許職種 | 建築板金科 |
受講科目 | 1日8時間の講習を6日間。 (1)職業訓練原理 (沿革、現状、目的、指導員の役割等) (2)教科指導法 (訓練計画、訓練実施計画、指導環境の準備、指導の進め方、教材の活用等) (3)労働安全衛生 (安全衛生の意義、災害原因と防止対策、安全衛生管理体制とその業務等) (4)訓練生の心理 (訓練生の理解と支援の必要性、訓練生の理解、障害のある訓練生の理解等) (5)生活指導 (生活指導の目的、生活指導の範囲、生活指導の方法等) (6)関係法規 (職業能力開発促進法、職業安定法、雇用保険法、労働基準関係法等) (7)事例研究 (作業分解、指導案等の事例研究) ※ 確認試験は (1)から(7)までの全科目出席の場合に受けられます。 |
受講資格 (実務経験) | 技能検定試験1級合格 :0年 板金高等職業訓練校卒業(技能照査合格):6年 |
必要書類 | ① 職業訓練指導員講習受講申込書(所定様式 押印は不要です) ② 受講資格のあることを証明する書面の写し(合格証書、卒業証明書、履修証明書等) ③ 実務経験証明書(所定様式 技能検定1級、単一等級の合格者は不要です) ④ 履歴書(市販のJIS規格用紙を使用し、写真をはってください) ⑤ 受講料振込金受付証(丁)票(受講申込書裏面にはってください) 用紙は職業能力開発協会HPにてダウンロードできます。 |
開催時期・場所 | 開催は年1回 (例年8月。状況により時期は変更) 開催場所は例年「京都府立京都高等技術専門校」ですが、状況により変更があります。 |
免許について | 48時間講習を受講し、確認テストを受けた上で申請を行う事で指導員免許を取得できます。 その他、都道府県知事が行う当該免許職種に関する職業訓練指導員試験に合格し、申請を行う事でも取得できます。 |
当組合の板金訓練校指導員は全員が指導員免許を取得のうえ現役の板金事業者です。
■京都府 現代の名工 (京都府優秀技能者表彰制度)
京都府優秀技能者表彰制度とは産業分野において優れた技能を有し、産業の発展に寄与する京都府の現役の技能者を対象に京都府知事が表彰する制度であり、表彰された方は「現代の名工」の称号が授与されます。
>>[参考:京都市優秀技能者表彰(令和2年度)]
>>[参考:京都現代の職人技ネット]
当組合では規定の下記条件に加え、訓練校指導員等の規約などにより該当者を推薦しております。
- 表彰要件
- 極めて優れた技能を有しており、現に表彰に係る技能を要する事業に従事していること。
- 京都府内の事業所に就業しており、技能を通じて産業の発展に寄与し、他の技能者の模範と認められること。
- 年齢が満45歳以上であり、かつ、20年以上の実務経験を有していること
■ 明日の名工 (京都府青年優秀技能者奨励賞表彰)
京都府青年優秀技能者奨励賞表彰制度とは京都府内のものづくりに従事する優れた青年技能者を知事が表彰する事により、将来の産業基盤を支える技能者として一層の技術向上の励みとしていただくとともに、技能者の地位向上と技能尊重気運の高揚を目的とした制度であり、表彰された方は「明日の名工」が授与されます。
>>[参考:京都現代の職人技ネット]
当組合では規定の下記条件に加え、訓練校指導員経験年数などにより該当者を推薦しております。
- 表彰要件
- 「特級技能士」又は「一級技能士」、「単一等級技能士」若しくはこれと同等以上の技能を有している方
- 京都府伝統産業優秀技術者表彰制度の対象職種以外の職種に従事している方
- 年齢が満45歳未満であり、かつ、10年以上の実務経験を有している方